ARNYS PARIS Cotton Twill Trousers Made in France Size40アルニスコットンツイルトラウザーズ フランス製パリで購入した職人の手で完璧なまでに手直しされたアルニスのヘビーコットンツイルのトラウザーズです。サイズ40実寸ウエスト80cm ワタリ31cm 股下78.5cm 裾幅20.5cmカラーは淡いグリーンです。今はなきパリ左岸を代表するメゾン《アルニス》《アルニス(ARNYS)》はかつて、「右岸の《エルメス(HERMÈS)、左岸の《アルニス》」と呼ばれ、パリ左岸を代表するメゾンであった。ソルボンヌ大学があるカルチェ・ラタンな左岸は権力の中枢であり、保守的な気風を有する右岸に比べて前衛的かつ文化的な雰囲気を持っている。ロシアからフランスに亡命したウクライナ系ユダヤ人のジャンケル・グランベールがパリ左岸セーヴル通り14番地に店を構えたのが1933年。メゾンの1階ではプレタポルテ、2階ではビスポークのシャツやスーツを扱い、カシミヤやシルクなどの素材を贅沢に使い、個性的なカラーリングやデザインで左岸のエレガンスを体現していた。モンパルナスに近いことから、顧客にはヘミングウェイ、コクトー、ピカソ、サルトルなどの多くの文化人を抱えていた。しかしながら、2012年にLVMHグループの傘下になり、商標権を《ベルルッティ(BERLUTI)》に売却。現在ではブランドとしての実態はなくなってしまった。決して大衆的とは言えないメゾンだった《アルニス》。よって、今日のヴィンテージ市場でも、アイテムが出回ることは滅多にない。当然プレミアがつき、欧州を舞台に活動する古着バイヤーたちの垂涎のターゲットとなっている。ユーロヴィンテージ人気が過熱する今日にあって、最も注目されるメゾンである《アルニス》の神髄を語っていこう。